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【SDGs】あの人と同じ空で繋がっている

#SDGs #国立夜須高原青少年自然の家

『あの人と同じ空で繋がっている』
゙突如一人の男が不可思議な世界に投げ込まれました。

そこは「目」というものを持たない種族が住む世界。視覚という概念が存在しない世界です。
圧倒的なマイノリティとなった男はその世界の住人に様々な迫害をうけてしまいます。
「視界」などと怪しいものが存在することを吹聴する危険人物として。
最終的に差別に耐え切れず男は自らの手で目を潰してしまいました。゙

これはもちろん架空の話です。
けれどもこの話は私たちに様々な示唆を与えてくれます。
マジョリティだと思っていた自分がいつの間にかマイノリティになってしまう可能性。
「当たり前」が「当たり前」でない世界が存在するという視座の欠落。
そして自分たちとは違うというだけで差別し迫害をする人々。
残念ながらこれらは私たちが今この瞬間に生きているこの世界にとってもなんら異なることはないと言わざるをえません。

去る7月15日に「SDGsは他人事? だから私は社会企業家をめざした。~ごく普通の高校生だった私が難民支援を始めたワケ~」という演目で、ヨルダンにて難民支援の事業を行っている社会企業家の大橋希さんを講師としてお招きし、オンライン講演会を開催しました。私は今の日本の当たり前が当たり前でない世界、今目の前で貧困の底に苦しんでいる人々に囲まれた世界で、自分に何ができるかという課題意識をもって世界を変えようとチャレンジされている大橋さんの志を肌に感じることができました。

SDGs(持続可能な開発目標)とは国連サミットで採択された「誰一人取り残さない」とうい共通理念のもと掲げられた17の国際目標のことです。
それらの目標は一見すると実現不可能な理想主義に見えるかもしれません。しかしながら、私たちは閉塞感が漂うこの世界を誰しも生きやすくするため、「多様性」を尊重し、これらの目標に挑戦していく決意をもっています。

私たちはこのコラムの場を通してその決意と具体的な行動、その他SDGsに関わるトピックをこの夜須高原の地から発信していきたいと思っております。

*参考文献 HGウェルズ『盲人国』

国立夜須高原青少年自然の家 SDGs プロジェクト
Written by とくさん

 

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