コラム 体験の風をおこそうCOLUMN

【みなみ幼稚園×夜須高原】子どもの自己肯定感を高める家族で取り組むお手伝い

#お手伝い #保育園 #国立夜須高原青少年自然の家 #幼稚園 #野外炊飯

真夏の夜須高原には子どもたちのかわいい声がこだまします。
たくさんの幼稚園や保育園がお泊り保育や遠足にやってくる季節となりました。

今回のコラムでは、ご近所の「みなみ幼稚園」様の日帰りキャンプにおいて、
「子どもたちに『自然の家でお手伝いのきっかけ』をつくろう」をテーマに、
私たちと幼稚園が一緒になって取り組んだ事例をご紹介します!

そもそも、子どもたちにとってお手伝いとは何なのでしょう?
「手伝い」について、脳トレでおなじみの川島隆太先生は食を通したお手伝いに注目しました。

お手伝いの途中で親から褒められると、さらに脳全体が爆発的に動くという事実を見つけました。
これを元に、今度は大学生に幼児期のお手伝い体験について調査をしたところ、
食を通したお手伝いを経験した大学生は、そうでない大学生に比べて幸福感が高いことがわかったのです。

幼少期におけるお手伝い体験という のは親子のよいコミュニケーション手段であり、
これを経験した子供は、大人になったときにより幸せになれると いうことが、
科学的に提示できたと我々は思っています。

このとき「褒める」こともどうか忘れないでください。
たとえば家でお掃除を手伝ったら、その行為自体 を「その場で」褒めてあげると、
子供の脳はものすごくビビッドに反応して、やる気や自尊心が強くなります。

しかし、子供がお手伝いをしているときに親がスマホをいじっていたら、
それはただ子供を労働者として使っているだけ。
非常に不毛な時間になってしまいます。

お手伝いは親子のコミュニケーションであることを意識してください。

(引用)https://dokusho-tetsudai.sotoasobi.niye.go.jp/pdf/read06.pdf

家庭での「お手伝い」は、子どもの成長にとってとても大切なことなんです!
子どもたちが、お手伝いをしたい!と思ってほしいという気持ちで今回の取組を企画しました!

話は戻り、日帰りキャンプの2週間前・・・
みなみ幼稚園では、事前学習が行われています。

自然の家での活動について、子どもたちに興味を沸かせる
大切な導入の時間です。

先生から、自然の家に行くことや、自分たちでカレーを作ることの
お話があり、子どもたちにバンダナのプレゼントがありました!

このエプロンに好きな絵を描いて・・・

先生にミシンで2か所縫ってもらいます。

そして、子どもたちは紐を通しています。


日帰りキャンプ当日。晴天に恵まれました!

まずは、夜須高原の自然を堪能します!

いろんな色や形の葉を見つけることができたかな?

続いて、野外炊飯!
可愛らしいエプロンを身につけた子どもたち! そうです!事前学習で作っていたもの、それは「エプロン」だったんです!

子どもたちは、真剣なまなざしで野菜を切っていきます。

ここからは、保護者の方へバトンタッチ!
美味しいカレーを作ってください!とみんなでお願いをしました。

事前学習によって、日帰りキャンプへの導入になり、
ご家庭で野菜を切る練習をした子どもたちもいるそうです!

また、事前学習や日帰りキャンプで料理やお手伝いへの興味や関心、「できる」気持ちも高まっていることと思います。
「できる」ことにも、まだ「できない」ことにも楽しんでチャレンジするみなみ幼稚園の園児さんには、ご家庭でも今回のエプロンを付けて
楽しみながらお手伝いにチャレンジしてほしいと思います。

お手伝いは、自分の欲求を抑制し、自己肯定感を育成する上でも重要です。
また、川嶋先生のお話にもありましたが、感謝され褒められることで自分が必要であることを認識させると言われています。
子どもが人間として成長し、社会の中で自立していくためには、幼児期から発達段階に応じたしつけや体験が必要であり、
お手伝いのほかに読書や外遊びを幼児期から行うことによって子どもたちの知・徳・体バランスのとれた
心身ともに健やかな成長につながると言われています。
詳しくは、https://dokusho-tetsudai.sotoasobi.niye.go.jp/ をご覧ください。

今回、みなみ幼稚園さんと取り組んだ際に使用した「はっけん‼おてつだいやってみ隊」も、上記URLからご確認頂けます。
バンダナのエプロン作りの記事も掲載されていますので、幼稚園や保育園、ご家庭でお手伝いの「きっかけ」としてぜひご活用下さい!

当施設では、幼稚園・保育園のお泊り保育や日帰り遠足、ご家族やグループでのご利用ができます。
活動やご利用に関するご相談は、国立夜須高原青少年自然の家(0946-42-5811)まで
お問い合わせください!

今回の執筆者
国立夜須高原青少年自然の家 事業推進係 畔柳達弥
民間企業等との連携や、国民運動等の普及啓発活動を行っています。

一覧を見る