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【SDGs】『SDGsは社会問題を創出する』

#SDGs #国立夜須高原青少年自然の家

『SDGsは社会問題を創出する』

 今回のコラムでは「SDGsの理念に賛同し、行動していくということはどういうことなのだろうか」
ということを考えてみたいと思います。

一言でいえば『「SDGsの理念」を通した社会問題の創出』ということであり、
それは一人一人が主体的に考え行動することではないかと考えます。

 夜須高原青少年自然の家では入所式の際に「エコ」についての話をしています。これは生活面において
節水や節電など具体的な行動を利用者の方にお願いするものですが、SDGsに積極的に関わっていくということは、
そこからより一歩踏み込んで考え行動するということだと私は考えています。

 前回のコラムで述べたようにSDGsが目指すものは一見実現困難な理念を掲げているようにも思えます。
しかしそうであるからこそ社会的な矛盾や問題を明らかにし、人々に議論を起こしうる力を持っている、とも言えるかもしれません。
 つまり、現状に不満がなければそれでよし、という考えとは違ってSDGsはその理念を通し、
これまで当たり前だと思っていた制度や慣習に疑義を呈し社会問題を創出する機能を持っている。
そのように私は思っています。

 「ジェンダー平等」、「つくる責任・つかう責任」などSDGsで掲げられている目標は
ほんの十数年前は多くの人々にその課題の認識すらされていないものでありました。
けれども今私たちはESD・SDGsの理念に照らし合わせ、
克服すべき世界的課題であるとの認識を持てるようになっています。

 夜須高原青少年自然の家では「SDGs推進宣言」を謳い、
職員一人一人がその理念に基づく行動を実践していくことを高らかに表明しています。
それはSDGsの目標をただ掲げるということ超え、青少年教育の立場から「持続可能な世界の実現」に参画し、
社会的課題を創出し、その克服に向けて立ち向かっていくということの表れであります。
私たち夜須高原青少年自然の家の職員はこの決意を施設の大きな柱として施設の運営に臨んでいます。

冒頭に述べました『「SDGsの理念」を通した社会問題の創出』という言葉は
少し難しく聞こえるかもしれませんが、このように自らの行動の指針としてSDGsを軸に置き
、世の中で起こっている様々な出来事から自分なりの問題を見つけて課題を設定し、
その克服にむけ一歩踏み出してみる。
そのような姿勢がこれからの時代ではより求められていくのではないでしょうか。

当施設では、こうした姿勢を育むためのたくさんの活動プログラムやイベントを展開しています。
くわしくはこちらをご覧ください。


国立夜須高原青少年自然の家 SDGs プロジェクト
                              Written by とくさん

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